野崎歓著『アンドレ・バザン―映画を信じた男』(2015)メモ

アンドレ・バザン:映画を信じた男

アンドレ・バザン:映画を信じた男

「すべてはオーソン・ウェルズから始まった」『市民ケーン』をめぐりサルトルと対峙したバザンの理論は、聖骸布に予示される映画の始原を見つめつつ、現代台湾映画を通過し、ついにはアニメーションと邂逅する―。当代きっての仏文学者が、映画に宿る力と映画への熱き思いを語った、スリリングな映画論!

第一章 開放されたスクリーン
第二章 映画にとって現実とは何か――バザンによるロッセリーニ
第三章 残酷さの倫理
第四章 文芸映画の彼方へ
第五章 「寡黙さ」の話法――バザンと現代台湾映画
第六章 バザン主義 VS 宮崎アニメ