- 作者: 蓮實重彦,黒沢清,青山真治
- 出版社/メーカー: リトル・モア
- 発売日: 2011/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「アバター」から「小津」まで、3人の映画への愛が交差する超豪華鼎談会。雑誌「真夜中」で話題の鼎談が、ついに単行本化。映画ファン必携。幾多の映画監督を輩出し「立教ヌーヴェルバーグ」と称された、日本映画の流れを作り出した伝説の授業。その教師と学生が時を経て「真夜中」に集い語りあった。映画時評から映画監督としての悩み相談まで、ゆるやかに、そして熱のこもった話は尽きない。映画を語ること、それを読むことのたまらない魅惑。21世紀版『映画千夜一夜』!
1 悩み聞いて貰います。
2 フィルムかビデオか、それが問題だ。
3 どこでもかまわない。
4 恐いこと、怖いひと。
5 衣裳についてのあれこれ。
6 でたらめ万歳。
7 三冊の赤い本。
8 『アバター』から“正義感”を取ったら何が残るか。
9 法律より正しいこと。
10 映画の未来。—ゲスト・万田邦敏
23 ドン・シーゲル、アルドリッチ、フライシャー
25 カール・ドライヤー『ゲアトルード』黒沢「どうやって見ないか見るか、どう二人は向き合わないのか、ある瞬間向き合ったときカメラはどこにいるのか、ほんとにそれだけで出来上がっているすさまじい映画」
26 サッシャ・ギトリ
30 イーストウッド、ゴダール、スピルバーグという構図
34 ウェス・アンダーソン『ダージリン急行』蓮實「鉄道のプラットフォームで急行列車に飛び乗る」
56 ハワード・ホークス『ハタリ!』
59 黒沢清『ドレミファ娘の血は騒ぐ』
60 キアロスタミ『10話』
67 ダグラス・サーク
70 青山真治『赤ずきん』
77 『罪の天使たち』ジャン・グレミヨン『曳き船』『マイエルリンクからサラエヴォへ』
88 『マルタの鷹』
95 ドワイヨン『誰でもかまわない』
95 ジャック・ベッケル『最後の切り札』
97 『十字路の夜』
104 『阿波の踊子』
106 キム・ギヨン
108 シャブロル『不貞の女』
111 ソクーロフ『アレクサンドラ』=『チェチェンへ』
118 鳴滝組:山中貞雄、稲垣浩らの脚本グループ。具流八郎:大和屋笠、曾根中生らの脚本グループ。鈴木清順『殺しの烙印』
129 侯孝賢『童年往事』ナレーションの泣かせる声
137 エリック・ロメール『我が至上の愛』青山「俺の後をついてきてはいけないという映画」イーストウッドも。
138 エリック・ロメール『ヴァンサンは牧場にロバを入れる』
140 蓮實「20年代の終わりにはいるんです。ところが30年代に入ってしまうと」「ほとんどまともな監督がいなかった」「60年代の終わりから70年代にかけて出てきたアメリカの作家」
140 シドニー・ポラック『愛と哀しみの果て』
176 ジム・ジャームッシュ『リミッツ・オブ・コントロール』
189 アレックス・コックス『サーチャーズ2.0』
190 「映像を抑圧する作家」ドン・シーゲルとトニー・スコットの類似性
193 ニューヨークのアストリア・スタジオ。ニューヨーク派の拠点。サイレント期に設立。シドニー・ルメット、ウディ・アレン、ジェームズ・グレイらの拠点。
230 マッケンドリック『成功の甘き香り』『海賊大将』
232 『女優 岡田茉莉子』
252 テクニカラー、イーストマン・カラー
270 蓮實重彦『カイエ・デュ・シネマ』2000-09ベスト10より。ソクーロフ『チェチェンへ』ストローブ=ユイレ『労働者たち、農民たち』オリヴェイラ『家宝』吉田喜重『鏡の女たち』ウィーラセタクン『真昼の不思議な物体』ジャ・ジャンクー『青の稲妻』
270 青山真治『カイエ・デュ・シネマ』2000-09ベスト10より。ストローブ=ユイレ『ジャン・ブリカールの道程』ホン・サンス『浜辺の女』
274 スコセッシ『シャッターアイランド』
290 デヴィッド・リンチ『インタビュー・プロジェクト』