黒沢清・四方田犬彦編著『日本映画は生きている 第8巻 日本映画はどこまで行くか』 (2011)メモ

テクノロジーの発達とグローバルなメディア社会の変容により,映画をめぐる状況は決定的に変容している.日本映画の製作,流通,消費はどのように変わっていくのか.そこに,映画研究と映画教育,文化政策,国際映画市場の展開などがどう関わっていくのか.研究者と第一線の監督や製作者が問う,日本映画の行方とは?

1 ふたたびいう、映画は生きものの記録である 総論 1-3
四方田 犬彦/著
2 世界化と廃墟の狭間で 座談会 5-36
黒沢 清/述 四方田 犬彦/述 阿部 嘉昭/述
3 グローバル時代における日本映画のゆくえ 37-63
堀越 謙三/著
4 新しい文化支援制度を求めて 65-86
寺脇 研/著
5 映画祭の現在をめぐって インタビュー 87-125
市山 尚三/述
6 芸術ドキュメンタリー映画のゆくえ 127-147
田中 千世子/著
7 「女子映画」の出現 149-164
木村 満里子/著
8 「日本映画」を超えて 165-178
韓 燕麗/著
9 「日本映画」以後の日本と映画 179-188
岩淵 功一/著
10 日本映画の新たな文脈と批評行為 191-194
石坂 健治/著
11 発見し、移動し、回避する 195-198
上野 俊哉/著
12 映画と芸術 199-202
加藤 幹郎/著
13 他者と対峙する中での問い 203-207
小松 弘/著
14 「日本映画」の境域 208-212
アーロン・ジェロー/著
15 映像の世紀の中の「日本映画」 213-218
吉見 俊哉/著
16 シネフィル、批評、そして研究 219-227
四方田 犬彦/著
17 映画の製作と上映と批評をめぐって 229-230
松本 正道/著
18 無限に夢幻へ 231-234
足立 正生/著
19 『ヘヴンズストーリー』で模索したこと 235-236
瀬々 敬久/著