都甲幸治著『21世紀の世界文学30冊を読む』(2012)メモ

21世紀の世界文学30冊を読む

21世紀の世界文学30冊を読む

ポール・オースタートマス・ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そしてアフリカ、中国、ラテンアメリカ、旧ユーゴスラビアの作家まで。未訳の同時代小説をいち早く読み、紹介してきた著者による、明快にして刺激的な世界文学ガイド決定版。ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「プラの信条」を特別収録。


1 オタクの見たカリブ海――ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
2 切なさのゆくえ――ミランダ・ジュライいちばんここに似合う人
3 ミニマルな青春――タオ・リンアメリカンアパレルで万引』
4 南米文学を捏造する――ダニエル・アラルコン『蝋燭に照らされた戦争』
5 アメリカに外はあるのか――ジュディ・バドニッツ『素敵で大きいアメリカの赤ちゃん』
6 心の襞を掴む――イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』
7 沈黙の修辞学――マイリー・メロイ『どちらかを選ぶことはできない』
8 文明の外へ――ピーター・ロック『捨て去ること』
〈コラム〉天才助成金
II
9 お笑いロサンゼルス――トマス・ピンチョン『LAヴァイス』
10 オースターの新作が読みたい!――ポール・オースター『写字室の中の旅』
11 命を受け継ぐこと――ドン・デリーロ『墜ちてゆく男』
12 引き延ばされた時間――ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』
13 監獄としてのアメリカ――フィリップ・ロス『憤慨』
14 世界の始めに映画があった――スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』
〈コラム〉作家への道
III
15 サラエボ幼年時代――アレクサンダル・ヘモン『愛と困難』
16 アメリカの内戦――アレクサンダル・ヘモン『ラザルス計画』
17 心の揺れを捉える――チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』
18 外国で生きるということ――ハ・ジン『すばらしい墜落』
19 もう一つの日本――カレン・テイ・ヤマシタ『サークルKサイクルズ』
20 動物としての人間――J・M・クッツェー『悪い年の日記』
21 さまよえるファシストたち――ロベルト・ボラーニョ『南北アメリカのナチ文学』
〈コラム〉英語圏の雑誌あれこれ
IV
22 バカの帝国――ジョージ・ソーンダーズ『説得の国で』
23 熱帯の魅惑――デニス・ジョンソン『煙の樹』
24 いてはいけない人々、いってはいけない言葉――リン・ディン『偽の家』
25 これは小説ではない――リディア・デイヴィス『嫌なこといろいろ』
26 認識できない恐怖――ブライアン・エヴンソン『遁走状態』
27 他なるものに出会う――ジム・シェパード『わかっていただけますよね』
28 ノスタルジーの国への旅――マイケル・シェイボンユダヤ警官同盟
29 B級小説の快楽――ジョナサン・リーセム『あなたはまだ私を愛していない』
30 街のにおい――ダン・ファンテ『安酒の小瓶 ロサンゼルスを走るタクシードライバーの話』
〈コラム〉アメリカ・イギリス・アイルランド文学賞

[特別収録]訳し下ろし短篇
 「プラの信条」ジュノ・ディアス著/都甲幸治・久保尚美訳

イー・イー・イー

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ロスト・シティ・レディオ (新潮クレスト・ブックス)

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レプブリカとグラウの交差点:南米新世代作家コンピレーション(1)

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空中スキップ

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墜ちてゆく男

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スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』の元になった短編「ゼロヴィル」所収。「世界のはじめに映画があった」
モンキー ビジネス 2008 Summer vol.2 眠り号

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愛と障害 (エクス・リブリス)

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熱帯雨林の彼方へ

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夷狄を待ちながら (集英社文庫)

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2666

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短くて恐ろしいフィルの時代

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煙の樹 (エクス・リブリス)

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ジーザス・サン (エクス・リブリス)

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血液と石鹸 (ハヤカワepiブック・プラネット)

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話の終わり

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14歳のX計画

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ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)

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勝手に生きろ! (河出文庫)

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