奥村隆編『社会学になにができるか』(1997)

社会学になにができるか

社会学になにができるか

社会学になにができるか?―それは、「あたりまえ」の世界から私たちを引き剥がし、動き始めることを可能にする。自我論・儀礼論・会話分析・ジェンダー論・権力論・歴史社会学・文化装置論・世界社会論という、考える道具としての「社会学」が、私たちの生きる世界のなにを問い、なにを見えるようにするかを描く、新しい「社会学」入門。

序章 社会学になにができるか―なめらかさからの距離/奥村隆
1章 自我論になにができるか―関係・パラドクス・再帰性浅野智彦
2章 儀礼論になにができるか―小さな秩序・大きな秩序/奥村隆
3章 会話分析になにができるか―「社会秩序の問題」をめぐって/西阪仰
4章 ジェンダー論になにができるか―「性別秩序」をめぐって/加藤秀一
5章 権力論になにができるか―死への自由をめぐって/市野川容孝
6章 歴史社会学になにができるか―「声」の帝国/葛山泰央
7章 文化装置論になにができるか―人に努力させる仕組み/奥村隆
8章 世界社会論になにができるか―「内部」と「外部」の弁証法/山田信行