加藤幹郎著『鏡の迷路 ー映画分類学序説』(1993)メモ

鏡の迷路―映画分類学序説

鏡の迷路―映画分類学序説

要旨
チャップリンからジャームッシュまで、〈画面〉自体によって再構成される新しい映画論の冒険。密度、フレーム、モンタージュ…。刺激に満ちた5つのエッセー。
目次
第1章 霧の波止場とオペラハウス―密度論
第2章 カメラ=殺人者説―フレーム論1
第3章 フレーム・オブ・レファランス―フレーム論2
第4章 ショットを数えろ―モンタージュ論
第5章 鏡の迷路あるいは映画と小説という問題―トポス論

p.71 『旅芸人の記録』について。「むしろハリウッドの経済的物語が排除してきたまぎれもない時間の息づかいを回復するためにこそアンゲロプロスの長廻しは存在する」
p.124「誰もが知るように、「メロドラマ映画」とはハリウッドのジャンルの名称というよりも、いまなおしばしば「映画」一般の冗長な、しかし正確な言い廻しなのである」
p.141, 170 注1

アメリカ小説時代―小説と映画

アメリカ小説時代―小説と映画

注2 シーモア・チャットマン「小説にできること、映画にできないこと(そしてその逆)」
物語について (テオリア叢書)

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