吉村萬壱著『クチュクチュバーン』(2002)

 

クチュクチュバーン

クチュクチュバーン

 

蜘蛛女、巨女、シマウマ男、犬人間…意味あんのかよ、こんな世界!第92回文学界新人賞受賞作。

クチュクチュバーン
人間離れ

 

ドン・デリーロ著, 森川展男訳『ホワイト・ノイズ』(1985=1993)

 

ホワイト・ノイズ

ホワイト・ノイズ

 

アメリカの大学町で、ヒトラー学科を教える大学教授は、なぜピストルを手に殺人に向かったのか。ミステリーは深まる…。日常生活の不安を描いて、崇高な芸術作品に結晶させた全米図書常受賞作。

 

吉田健一著『交遊録』(1993→2011)

 

交遊録 (講談社文芸文庫)

交遊録 (講談社文芸文庫)

 

生涯に出逢った友達のことを順番に綴る交遊録。幼少の頃から親しみ、尊敬してやまなかった祖父・牧野伸顕ケンブリッジ留学時代の恩師・ディッキンソンとルカス、文学の師・河上徹太郎はじめ、中村光夫横光利一福原麟太郎石川淳、D・キーンら文士達、そして父・吉田茂。時間の流れの中で、成熟してゆく友情を見事に描いた名エッセイ。

 

津久井五月著『コルヌトピア』(2017)

 

コルヌトピア

コルヌトピア

 

 2084年、人類が、植物の生理機能を演算に応用する技術〈フロラ〉を生み出した未来。東京は、23区全体を取り囲む環状緑地帯(グリーンベルト)によって世界でも群を抜く計算資源都市となっていた。フロラ開発設計企業に勤める青年・砂山淵彦は、多摩川中流で発生したグリーンベルトの事故調査のなかで、天才植物学者・折口鶲(おりくち・ひたき)と出逢う。首筋につける〈角〉――ウムヴェルトと呼ばれる装置を介してフロラの情報処理を脳に描出(レンダリング)する淵彦は、鶲との仕事の最中に突如意識を失ってしまう。混濁する意識の中で思い出される、藤袴嗣実(ふじばかま・つぐみ)という少年と過ごした優しき日々。未来都市に生きる三人の若者たちを通して描かれる、植物と人類の新たなる共生のヴィジョンとは? 25歳の現役東大院生による、第5回ハヤカワSFコンテスト受賞作。

 

『SFマガジン』6月号, Vol.59 No.727, 2018

 

S-Fマガジン2018年6月号

S-Fマガジン2018年6月号

 

●ゲームSF大特集
あらゆる娯楽の受け手・担い手どちらにとっても欠かせない存在となったゲーム文化。
文芸誌だからできる小説企画や評論・インタビュウ、作品ガイドによって、
SF読者のためのゲームの「今」をお届けする。

《Short Stories》
「プレイヤーズ・アンノウン・ストリーミン・グラウンド」小川一水
「姫日記」柴田勝家
「超能力戦士ハリアーの意思」クラベ・エス
「ハイ - リプレイアビリティ」廣江聡太郎(あでゆ)

《Interviews&Articles》
・GW最大の話題作「レディ・プレイヤー1」誌上公開
・IGN JAPAN 副編集長 今井晋インタビュウ インタビュアー&構成◎編集部
デジタルゲームの現在 「2016年ショック」以降の展開 中川大地
・海外ゲーム翻訳事情 武藤陽生
・人類を魅了してきた「遊び」について ゲームテーマのSF小説ガイド 宮樹弌明
・『恐怖の墓所』のその先へ――SF・ファンタジイとアナログゲームの系譜学 岡和田晃
・読者に薦めるゲームガイド2018 監修:藤田祥平 
執筆:赤野工作/池田伸次/石元修司/今井晋/空山緑郎/歐陽宇亮/葛西祝/河合律子/草野原々/クラベ・エスラ/ダニエル・ロブソン/千葉芳樹/中川大地/野口広志/野村光/福山幸司/藤田祥平/冬木糸一/宮昌太朗/武藤陽生/山田集佳/洋ナシ/翌週
・『レディ・プレイヤー1』監督 スティーブン・スピルバーグインタビュウ インタビュアー&構成◎渡辺麻紀

【連載】
筒井康隆自作を語る#7 筒井康隆コレクション完結記念 筒井康隆 聞き手&構成◎日下三蔵
・小角の城 第47回 夢枕 獏
・「《椎名誠ニュートラル・コーナー》第60回 居酒屋会議」椎名誠
・「先をゆくもの達〈第3回〉」神林長平
・「マルドゥック・アノニマス〈第20回〉」冲方丁
・「マン・カインド〈第5回〉」藤井太洋
・「幻視百景〈第14回〉」酉島伝法

【連載コミック】
と、ある日の私の色 宮崎夏次系

【読切】
「博物館惑星2・ルーキー 第三話 手回しオルガン」菅 浩江
「十二月の辞書」早瀬 耕
「沼樹海のウィー・グー・マー〈前篇〉」瀬尾つかさ
「ひとすじの光」小川 哲

【新連載コラム】
・「SFファンに贈るWEB小説ガイド」柿崎 憲

 

羽田圭介著『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』(2016)

 

コンテクスト・オブ・ザ・デッド

コンテクスト・オブ・ザ・デッド

 

「あなた、まだ、自分が生きていると思っているんですか?」

編集者の須賀は作家と渋谷で打ち合わせ中、スクランブル交差点で女の子を襲うゾンビを目撃する。各地で変質暴動者=ゾンビの出現が相次ぐ中、火葬されたはずの文豪たちまで甦り始め……。

デビュー10年目の極貧作家K、久しぶりに小説を発表した美人作家の桃咲カヲル、家族で北へ逃げる小説家志望の南雲晶、区の福祉事務所でゾンビ対策に追われるケースワーカーの新垣、ゾンビに噛まれてしまった女子高生の青崎希。

この世界で生き残れるのは誰なのか!? 芥川賞受賞で話題を攫った羽田圭介現代日本を撃つゾンビ・サバイバル問題作!

 

ジョン・スラデック著, 柳下毅一郎訳『ロデリック(または若き機械の教育)』(1980=2016)

捨てられてしまった幼いロボット「ロデリック」の冒険を描く、スラップスティックなコミック・ノベル! 20世紀最後の天才作家スラデックが遺した、究極のロボットSFがついに邦訳。