山内宏泰著『写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学-プロフェッショナルのテクニックと視点』(2018)

 

「アート」の一領域として今や揺るぎない位置を占める「写真」。しかもその表現方法は刻々と変化し多様化を遂げ、未だ進化を続けている。現代の写真界をけん引する蜷川実花佐内正史、奥山由之、川島小鳥、石田真澄、高橋恭司ら12人が、作品を生み出す際に考えていること、表現の方法や判断基準など、自身の撮影哲学を対談形式で余さず語る。選び抜かれた言葉からは写真家個々人の視点が浮き彫りになるとともに、日本における現代写真の大きな潮流がくっきりとした輪郭をもって立ち上がってくる。豊富に収録した写真作品(約100点)と細やかな解説により、写真読解の入門書としても最適な一冊。北村写真機店(蔦屋代官山)で毎月行われている人気トークイベントの書籍化。

第一夜 高橋恭司
第二夜 佐内正史
第三夜 蜷川実花
第四夜 奥山由之
第五夜 川島小鳥
第六夜 高木こずえ
第七夜 青山裕企
第八夜 高橋宗正
第九夜 中井菜央
第十夜 小瀬村真美
第十一夜 山元彩香
十二夜 石田真澄
第十三夜(特別語り下ろし) 杉本博司

 

長谷正人著『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』(2017)

ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化

ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化

写真やジオラマ,映画,テレビなどといった複製技術による映像文化が切り開く「自由な活動の空間」の可能性を,高踏的なモダニズムではなく,ヴァナキュラー・モダニズム――日常生活の身体感覚に根差した――の視点から探究する,横断的映像文化論の試み.

序 論

第1部 ジオラマ化する世界
1  創造とは何か?:フーコーキアロスタミデリダ
2 『明るい部屋』を読み直す:写真,バルト,時間
3  ヴァナキュラー・モダニズムとしての心霊写真
4  カール・エイクリー/杉本博司の生態ジオラマ
5  ジオラマとしてのクロード・モネの庭園
6  イーストウッド父親たちの星条旗』,あるいはジオラマの内と外
7  ヴァナキュラー・イメージとメディア文化:シミュラークルとしての「ルー大柴

第2部 戦後日本映画とポストモダン
8  小津安二郎と戦後日本社会の変容:反=接吻映画としての『晩春』
9  長谷川伸と股旅映画:暮らしの倫理と映画
10 高倉健と消費社会:転換期の日本映画
11 日本映画のポストモダン鈴木清順相米慎二澤井信一郎

第3部 テレビというヴァナキュラーな公共圏
12 テレビ,生活革命,子どもの民主主義
13 クイズ化するテレビ,あるいはテレビの文化人類学
14 山田太一,あるいは「愚痴の公共圏」の可能性
15 山田太一,「パーソナルな文化」としてのテレビドラマ
16 永六輔,アマチュアリズムと放送の民主主義
17 大量消費社会とパーソナル文化

あとがき

14, 27 クリフォード『文化の窮状』

文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)

文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)

52, 64 小池『心霊写真』
心霊写真 (宝島社新書)

心霊写真 (宝島社新書)

69 宮本『モダンの黄昏』
モダンの黄昏―帝国主義の改体とポストモダニズムの生成

モダンの黄昏―帝国主義の改体とポストモダニズムの生成

107 松本『全国アホ・バカ分布考』
全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

163, 173 斉藤「高倉健の曖昧な肉体」『男たちの絆、アジア映画』177, 199 北野『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』
日本映画はアメリカでどう観られてきたか (平凡社新書)

日本映画はアメリカでどう観られてきたか (平凡社新書)

180, 199 四方田『日本映画のラディカルな意志』
日本映画のラディカルな意志

日本映画のラディカルな意志

190, 201 御園生「少女・謎・マシンガン」『映画の声』 206 難波『テレビ・コマーシャルの考古学』
テレビ・コマーシャルの考古学―昭和30年代のメディアと文化―

テレビ・コマーシャルの考古学―昭和30年代のメディアと文化―

207 吉見『リアリティ・トランジット』

大竹昭子著『この写真がすごい2008』

この写真がすごい2008

この写真がすごい2008

プロ・アマ問わず、3歳から90歳まで、本や雑誌、展覧会、ポスターからインターネットまで、思わず立ち止まってしまう100の瞬間。

スーザン・ソンタグ著『写真論』(1977=79)

写真論

写真論

現代は写真の時代である。写真がわれわれの意識を支配し、現代文化の隠れた構造を決定づけていることを分析する、最もラディカルな批評家の本格的写真文化論。「本書を読む喜びは、すぐれた知性に導かれて、私たち自身の精神の迷路、現代文化の迷宮の中に降りてゆくスリリングな経験にある」

プラトンの洞窟で
写真でみる暗いアフリカ
メランコリーな対象
視覚のヒロイズム
写真の四福音書
写真世界
引用の小冊子
訳者あとがき

11 ひとこぶらくだが4頭あれば, クリス・マイケル
60 ホートンのカメラマン, バスター・キートン
61「シュルレアリズムはブルジョアの不満である。その闘士たちがそれを普遍的なものと考えたということは、それが典型的にブルジョアである徴候のひとつにすぎない」